《C》黄体期のリズム

黄体期は身体も心も巡らせて。

生理前に理由もなくイライラすることが…
自分が嫌になることもあります。

宮川先生

それはあなたのせいではありません。
ホルモンのせいです。身体のしわざですよ。

目次

黄体期は溜め込んで、バランスを崩しやい時期


卵胞期に排卵が起きると、黄体期の始まりです。ここからは身体は妊娠モードになります。
2つの女性ホルモンが激しく変化するこの時期は、心身ともにアンバランスになりがちです。

黄体期のキーワードは「巡らせる」です。
身体の巡りをよくして、排泄を促しましょう。心のバランスにも気を配ってください。
ここでは「黄体期の身体づくり」をみていきます。

黄体期の身体

黄体期は、身体が妊娠モードになります。
妊娠するかどうかは個人の選択ですが、身体は妊娠に備えて、自然と準備を始めるのです。

体温も上がり、身体は内側にあるものを、大切に守ろう、守ろうとします。
外に出ないように溜め込もう、溜め込もうとする方向性になるので、身体がむくんだり、便秘も起きやすくなります。

自分を脅かす外側の環境に対しても攻撃的になりがちな時期です。
それは、自分の内側を守るための自然の摂理とも言えます。

月経リズム

女性ホルモンのリズム

排卵後、卵胞は黄体となります。これにより、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。
身体が妊娠モードになる理由は、この妊娠準備ホルモンともいえるプロゲステロンによるものです。

エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンの分泌の変化が激しくなることで、心身のバランスが崩れやすくなりがちです。理由もなくイライラしたり不安になることが多くなるのもこのせいです。
特に、生理前の1週間はその変化がピークに達し、心身のトラブルがもっともで出やすくなります。これがPMS(月経前症候群)です。


28日周期の場合

骨盤の開閉リズム

卵胞期は骨盤が「開いていく」時期です。
卵胞期に閉じていき、排卵の直前にキュっと一気に閉まった骨盤は、次の月経期に向けて徐々に開いていきます。
開いていく方向性を妨げないことが大切です。身体は開いていきたいのに、弾力が失われて骨盤や頭蓋骨が開いていかないと身体がいわば軋むような状態になります。PMSになりがちな時期を穏やかに迎えられるようにしましょう。

心のリズム

メンタル面は、ホルモンバランスの変化により人から言われたちょっとした言葉に傷ついたり、イライラしたりと、大きく揺らぎます。ちょっとした失敗に激しく落ち込んだり、自信を失いやすい時期でもあります。
でもそれは、あなたの性格のせいとか、あなたの頑張りが少ないとか、あなたの我慢が足りないからではありません。全部ホルモンのせいです。身体のしわざです。身体が自分を守ろうとしていることの結果なのです。

「今はできなくても大丈夫」「そういう時期」「必ず過ぎる」「卵胞期にがんばろうっと」という意識で自分を守ってあげてください。自分を甘やかしてあげるのです!意識的に人に頼ったり、自分を受け止めてくれる人と過ごすのもいいですね。
「今はこういう身体のリズムなの」と、パートナーや家族に伝えて、『月経リズム』への理解を求めることも大切です。

28日周期の場合

まとめ 

黄体期は自分に優しく

黄体期は身体も心も不安定になりがち。ホルモンバランスを整えるには、質の良い睡眠が大切です。
身体がむくみやすいので、身体の巡りをよくするために、排泄を促しましょう。
不安定になるのはあなたのせいではなく、全部ホルモンのせいです。
とにかく何より、自分に優しくしてあげましょう。

なお、妊娠希望の場合はこの時期の排泄のケアを積極的に行う必要ありません。内側のものを守ってあげましょう。

C》黄体期(排卵〜生理前)
溜め込む時期
女性ホルモンの変動によるアンバランス期。内側を守ろうとする時期。
《骨盤:開いていく》

だから…

自然療法でできること
「巡らせる」ケア

身体を巡らせて排泄を促す
メンタルをケアして心身のバランスを心がける。
(妊娠希望の場合はこの時期の排泄のケアを積極的に行う必要ありません)

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